ロンドンオリンピック陸上競技日程
7月 | 8月 | |||||||||||||||||||
対象種目 | 主な会場 | 25日 | 26日 | 27日 | 28日 | 29日 | 30日 | 31日 | 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 | 7日 | 8日 | 9日 | 10日 | 11日 | 12日 |
陸上競技 | オリンピックスタジアム | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||||||
競歩・マラソン | ザ・マル | ● | ● | ● | ● |
ロンドンオリンピック陸上チケット
8/1〜9出発
8/1〜9出発
ロンドンオリンピック 陸上の見どころ
オリンピックの華と称される陸上競技。
今大会の最大の注目は男子100、 200メートルの世界記録保持者であるウサイン・ボル卜がどこまで記録を伸ばすかに尽きるだろう。
'08年北京大会と'09年世界選手権で驚異的な記録を連発し、
世界記録を100メートル9秒58、 200メートル19秒19にまで縮めている。
'10年は背中やアキレス腱の故障に苦しんで記録は足踏みをしたが、その後は順調。
ロンドンでは、それぞれ9秒4台と18秒台の大記録を狙ってきそうだ。
日本勢では、男子ハンマー投げの室伏広治が、男子ハンマー投げ最年長記録となる37歳302日での優勝を狙う。
世界選手権初優勝を達成した'11年と同様に、今年もトレーニングを重視して6月までに出場した試合は日本選手権のみ。
雨中の試合で無理をせず72メートル台に止まったが、「勝負はオリンピック」と余裕を持ち、83メートル台を目指して準備をする構えだ。
ロンドンオリンピック 日本代表の注目選手
[投てき種目]
「メダル1、入賞5」を目標に掲げる日本チーム。
その重責を担うのが投てき勢だ。
有力なメダル候補は、男子ハンマー投げの室伏。
北京五輪後は、長年の競技生活で疲れや負担が溜まった体を作り直そうと、独特なトレーニングを取り入れ、体の偏りを解消。
その成果は、'11年の世界選手権初制覇につながり、ロンドンに向けても順調に仕上がってきている。
男子やり投げも、'09年世界選手権銅の村上幸史と急成長した大学生のディーン元気がハイレベルな争いをしている。
イギリス人の父を持つディーンはフィンランド合宿などで力を付け、今年6月の日本選手権でも村上の13連覇を阻止。
一方、村上も日本選手権では3投目に83メートル95の自己新を投げ、本番での予選、決勝の戦いの準備はできている。
ともに目標はの日本記録超え。実現すればダブル入賞も可能だ。
一方、女子のやり投げも海老原有希が62メートル36の日本新を出すなど好調。
'11年の世界選手権で19センチの僅差で逃した入賞を狙う。
[トラック種目]
入賞の期待はやはり男子4x100メートルリレ—だ。
「'11年の世界選手権は'00年シドニー五輪以来の世界大会での決勝進出を逃したが、
今年は江里口匡史や山縣亮太がロンドン五輪参加標準記録Aを突破するなど順調。
唯一の北京経験者の3走のスぺシャリスト•髙平慎士がしっかりとチームをまとめ、
アンカー候補にも'10年世界ジュニア200メートル王者の飯塚翔太(中央大学)がおり、
バランスのいいオーダーになりそう。
女子は短距離のエース、福島千里に注目。
'11年の世界選手権で100、 200メートルの準決勝を経験した福島は、自身2度目の五輪で
どんな戦いができるか楽しみにしている。
また400メートルハードルも男子は、170センチと小柄ながら岸本鷹幸が檳極的な走りで
48秒41まで記録を縮め、決勝進出も視野に入れる位置にきた。
女子も北京五輪で準決勝へ進んだ久保倉里美が「今度は準決勝で戦えるようになりたい」と意欲を高めている。女子長距離では、10000メートルの吉川美香が、終盤まで先頭集団につけることができれば、ラスト勝負で入賞も狙えそうだ。
[マラソン&競歩種目]
マラソンと競歩は、エリザベス女王の住まいでもあるバッキンガム宮殿と卜ラファルガー広場を結ぶ大通り「ザ・マル」が発着点。
観光地巡りのようなマラソンの周回コースは、オリンピックでは初となる。
こうした道路幅が狭い場所や急力ーブ、石畳があるコースはスビードの变化も激しそうで、
脚への負担が予想以上に大きくなる可能性もある。
さらにこの時季のロンドンは、気温が月間平均最高でも23度とそれほど高くなく、ハイペースのレースが予想される。
無理をせずについていくことができれば、マラソンの男子では、勝負度胸のある藤原新や後半が強い中本健太郎(安川電機)にも、入賞の可能性が出てくるかもしれない。
また、女子は、男子と遠ってスローペースでいく可能性は大きいが、やはりケニア、エチオピア勢の勝負どころでのスパートカにはすさまじいものがある。'09年の世界選手権銀メダルの実績がある尾崎好美やラス卜勝負ができる木崎良子が、集団がバラけてからも粘り切ることができれば、入賞も期待できそうだ。
一方、競歩も入賞の期待は高い。
その可能性が最もあるのは男子50キロだ。
故障から復帰した山崎勇喜は、北京五輪でも7位の実績があり、自身の持つ日本記録を上回る
3時間40分切りも見えている。
序盤を集団の中でしっかり我慢できれば、メダルラインに届く可能性もあるだろう。
また'11年の世界選手権6位の森岡紘一朗もラストには自信があるだけに入賞争いに食い込めそう。
女子20キロは冷静に勝負できる大利久美と、思い切りのよさが持ち味の渕瀬真寿美(大
塚製薬)、ベテラン・川崎真裕美(富士通)で日本初の入賞を目指したい。
ロンドンオリンピック 世界の注目選手
6月に地元ジャマイカで交通事故を起こしたボルトだが、ケガはなしとひと安心。
本番での大記録の期待もかかる。
そのボルトに対抗するのは、彼がフライングで失格した'11年の世界選手権100メートルで優勝し、さらにこの年、200メートルで世界歴代2位となる19秒26を出したヨハン・ブレーク。
6月にジャマイカで行われた五輪代表選考会では、二冠を達成しボルトを脅かす存在となった。
また'11年の世界選手権を欠場したアメリカのタイソン・ゲイがどこまで復活しているかにも注目したい。
女子の注目は、棒高跳びのイシンバエワが、世界新のジャンプを見せてくれるかだ。
今季は2月に室内で超えをしているだけにその可能性は高い。
また前回の北京ではジャマイカが表彰台6席中5席を独占した100、200メートルは、ジャマイカとアメリカの争いが熾烈だ。
'11年の世界選手権は100メートルがアメリカで200メートルはジャマイカだった。
同大会200メートルで大会4連覇を阻まれて3位に終わったアリソン・フェリックスの巻き返しにも期待。