ロンドンオリンピック柔道競技日程
7月 | 8月 | |||||||||||||||||||
対象種目 | 主な会場 | 25日 | 26日 | 27日 | 28日 | 29日 | 30日 | 31日 | 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 | 7日 | 8日 | 9日 | 10日 | 11日 | 12日 |
柔道 | エクセル | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
ロンドンオリンピック柔道
7/26~8/1出発
7 / 26~8/1出発
ロンドンオリンピック 柔道の見どころ
'04年アテネ大会では8個だった柔道の金メルも、前回大会では4個と半減した。
とはいえ、
の複数メダル獲得は、日本全体のメダル量産の主柱となるのは変わらず、ロンドンでもその期待は大きい。
その役割を担う一番手が女子軽量級だ。
五輪出場権獲得にI J F (国際柔道連盟)ランキングが導入された今回。48キロと52キロ、57キロ級の3階級の日本代表争いはともに1位と2位の新旧世界女王同士の争いとなり、その勝ち負けはロンドンの金に直結するともいえた。
一方、厳しい戦いが予想される男子では、
'11年の世界選手権、今年の全日本で優勝した73キロ級の中矢力が金にもっとも近い。
また66キロ級の海老沼匡や100キロ級の穴井隆将も、持っている力を発揮しさえすれば金メダル獲得は十分可能だ。
ロンドンオリンピック 柔道の注目選手
女王・谷亮子に勝っても代表になれない悔しさを味わい続けた48キロ級の福見友子。
'09年はやっと世界女王になったが、その後の2大会は浅見八瑠奈に敗れて夢を失いかけた。
だが土壇場で大逆転して代表入り。「精神的にもいろいろあつて1年1年の戦いだった。
その思いを五輪でぶつけたい」と、初制覇への強い意欲を持つ。
組み手がうまい52キロ級の中村美里は「代表争いで最後まで競り合つた西田優香さん
の気持ちも背負い、得意な足技で勝負したい」と北京銅の雪辱を誓う。
また、'10年世界選手権で「ビデオを見て自分でも怖かった」と笑うほどの凄みさえある攻めの柔道で優勝した57キロ級の松本薫も、その戦いを再現して金メダルを獲得してくれるはず。
63キロ級の上野順恵も'11年の世界選手権はジブリス・エマヌ(フランス)に僅差で敗れたが、しつこい柔道は健在。
2大会連覇の姉・雅恵の支えを得て姉妹金メダルを目指す。
70キロ級の田知本遥や78キロ級の緒方亜香里、78キロ超級の杉本美香もライバルは強力だが
優勝圏内、メダルは確実だろう。
苦戦が予想される男子だが、その中で金に一番近いのが73キロ級の中矢だ。
初出場だった'11年の世界選手権は4回戦で右足首を痛めながらも、残り3試合は接戦を制して優
勝。
逆境を跳ね返す精神力の強さは、大舞台での金獲得を期待させるものだ。
他にも'11年の世界選手権では抜群の切れ味で王者になった66キロ級の海老沼も、
自分の力を出して勢いに乗れば一気に突っ走る可能性は高い。
100級の穴井もこれまで悔しい思いをしているが、技の切れ味も鋭く能力の高さは世界も認めている。
60キロ級の平岡拓晃や90キロ級の西山将士もランキング上位でメダル圈内。
特に西山は3番手にもかかわらず、'11年12月のグランドスラム東京を制し、さらに今年1月の
ワールドマスターズで世界ランク1位のイリアス・イリアディスを破ったことが評価され代表切符を獲得した。また男子柔道の顔ともいえる100キロ超級の上川大樹にはメダルに絡む健闘をしてほしい。
男子最大の注目は、100キロ超級のテディ・リネール。
19歳だった北京大会では苦杯をなめたが、204センチ・130キロの体格で技の切れもあり、世界選手権は'07年から'11年まで5連覇中。
ロンドンでも最強伝説に磨きをかけるのは絶対と思える。
また90キロ級で世界選手権連覇のイリアス・イリアディスは、17歳でアテネ大会81キロ級を制した天才。
90キロ級に転向した北京は結果を残せなかつたが、2大会ぶりの金は堅い。
女子では、五輪連覇を狙う78キロ超級の佟文がいる。
世界選手権でも'03年から無差別級を含めて7個の金メダルを獲得。
力強く、技も切れる最強女王だ。