ロンドンオリンピック体操競技日程
7月 | 8月 | |||||||||||||||||||
対象種目 | 主な会場 | 25日 | 26日 | 27日 | 28日 | 29日 | 30日 | 31日 | 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 | 7日 | 8日 | 9日 | 10日 | 11日 | 12日 |
体操競技 | ノースグリニッジアリーナ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||||||
新体操 | ウェンブリースタジアム | ● | ● | ● | ● | |||||||||||||||
トランポリン | ノースグリニッジアリーナ | ● | ● |
ロンドンオリンピック体操
7/28~31、8/3〜5出発
7/28~31、8/3〜5出発
ロンドンオリンピック 体操競技の見どころ
'60~70年代のオリンピックの全大会で、男子団体総合が世界の頂点に立ち、お家芸と呼ばれるようになった日本の体操。北京大会では銀メダルにとどまったため、今大会で悲願の金を狙う。
男子個人総合の金メダル候補は、内村航平だ。
北京大会は銀だったが、'09年からは世界選手権3連覇と抜群の強さを見せライバルたちも彼の美しい体操に脱帽状態。
ロンドンへ向けては、「演技構成をさらに磨き上げていくだけ」と余裕十分。
そんな内村が熱望するのが団体の金メダルだ。
'11年の世界選手権は最後の鉄棒失敗で優勝を逃したが、その雪辱を果たすのが大目標となる。
一方女子は、田中理恵と鶴見虹子を中心に'11年の世界選手権経験者で構成するメンバーになった。
ただ、団体では弱点の跳馬で高難度の技をできる選手が少なくなったのが誤算。
まずは8位以内の予選突破を目標にし、決勝ではそこから順位をどこまで上げられるか、という戦いになるだろう。
男子の個人総合で金確実といえるほどの力を持つのが北京大会銀メダリストの内村。
5月のNHK杯後も観客席に向かって「プレッシャーはあまり感じないので、期待はドンドンしてください。倍にして返します」と言う強心臓ぶり。
ゆかと鉄棒では個人総合用と種目別決勝用だけでなく、団体での金メダル獲得へ向けても、個人総合より難度を0.2点上げた構成も用意し、準備は万全だ。
団体戦決勝は、各種目3人のみが演技してその合計点で採点されるため、ミスが許されない。
大黒柱の内村は全種目に出場する予定。
それを支える、内村と同学年で日本体育大学時代からの仲間である山室光史はつり輪と跳馬を、田中兄弟の兄・和仁、弟・佑典はともに平行棒と鉄棒を得意とする。そして最年少の加藤凌平は、ゆかのスぺシャリス卜。それぞれが得意種目で高得点を獲得するのが金メダルへの条件だ。
また内村以外もう1名出場できる個人総合も、山室が'11年の世界選手権で3位になっている。
山室か田中兄のどちらが出ても、メダルへの期待は大きい。
団体で北京大会の5位より上を狙いたい女子は、北京五輪経験者の鶴見と美濃部ゆう、新竹優子に、世界選手権経験者の田中と寺本明日香を加えた布陣だ。
上位を狙うにはまず、比較的得意とする段違い平行棒と平均台で得点を稼がなければならない。
段違い平行棒では、演技の難しさなど構成内容を評価するDスコアが高い鶴見と寺本がキッチリと高得点を出す必要があり、平均台ではNHK杯で完璧な演技をした美濃部がそれを再現することが条件。
さらにオールラウンダーであるチームリーダー・田中の美しい演技で着実に得点を重ねていき、一番手でも確実に演技をまとめる新竹が、経験を生かして手薄な部分を埋めていくことができるかがカギとなる。
個人総合では、'09年世界選手権銅メダルの鶴見がどこまで本調子に戻せるかが課題。
美しさに定評のある田中も、確実な演技をしていけば上位に食い込む可能性もある。
男子団体最強のライバル・中国はスぺシャリスト揃い。
'11年の世界選手権種目別で鉄棒1位、ゆか2位の鄒凱や鉄棒と平行棒2位の張成龍、つり輪優勝の陳一冰などが主力。
演技価値点の高さで勝負して来る。
女子団体はアメリカ、ロシア、中国の争いだが、個人総合でも3国の争い。
'11年の世界選手権で優勝したアメリカのジョーディン・ウィーバーと、2位で、'10年ユース五輪優勝のロシアの新星ヴィクトリア・コモワ、さらに中国は3位の姚金男の17歳トリオ(オリンビック開催時点)が強力だ。
さらに'11年は故障に泣いた'10年世界女王、ロシアのアリーヤ・ムスタフェナが復活するかも気になるところ。
ロンドンオリンピック トランポリンの見どころ
'00年シドニー大会から正式競技となったトランポリン。
男女3名が出場する日本だが、メダルへの期待は男子が大だ。
その一番手は'08年に続いて'11年も世界ランキング1位だった伊藤正樹。
高さと美しい演技を武器に、'11年11月の世界選手権では銅メダルを獲得して五輪代表を決めた。
またその決勝では失敗したものの、北京代表の上山容弘も世界選手権の予選では伊藤に僅差の4位で決勝進出。メダル獲得圏内にいる。
ライバルは難度が高い演技構成で勝負する中国勢だが、10種類の技を約20秒間で連続して演技しなければいけないトランポリンはちょっとしたミスが命取りになる競技。
伊藤が持ち前の正確性を発揮できれば、日本初のメダルを手にすることもできそうだ。
ロンドンオリンピック 新体操の見どころ
北京大会と同じく団体だけが出場。
北京では予選で敗退、悔し涙を流した'フェアリ一ジャパン'は、その後強化合宿の本拠地をロシアに移して、着実に進化した。その証が'11年の世界選手権5位での五輪出場得。
団体に特化して、選手セレクションから取り組んだことが実を結び始めている。
今年になってからの国際大会では、ボールは安定しているがリボン&フープはミスが多く、どう克服するかも課題。
5月のW杯ブルガリア大会では、主力の遠藤由華が演技中に大腿部骨折するアクシデントも起きた。
ただ、ロシアとイタリアの他にブルガリア、ベラル一シなどの強国も多いが、演技構成がハイレベルになればミスが出る可能性も高く、つけ入る隙も出てくる。目標は5位以上だ。